2009年(第9回)住宅課題賞
 
会  期 2009年10月15日[木]−11月6日[金]
日・祝日休館 10:00〜18:00
会  場 ギャラリー エー クワッド ⇒アクセス
(江東区新砂1-1-1 竹中工務店東京本店1階)

 「住宅課題賞」(建築系大学住宅課題優秀作品展)は東京圏に位置する大学生を対象として、建築系学科等で行われている建築設計授業の中から住宅課題における優秀作品を各校・各学科1作品ずつ推薦していただき、それらを一同に集めた展示会を開催しているものです。
 今年で第9回目を迎えますが、更に参加校が増えて33大学43学科の参加になりました。
 賞は各大学から選ばれた段階で「住宅課題賞」入選としていますが、この中から特に優れた作品を「優秀賞」として選出し顕彰しています。

「優秀賞」は、毎年、公開審査により数点選んでいますが、審査は出展関係者はじめ、150名を超える参加者の中、審査員長 植田実氏をはじめとする審査員により、3時間以上にわたる白熱した審査により決定いたします。
受賞者には審査員の直筆サイン入り賞状の他、協賛会社からの多数の景品も贈呈される予定です。
是非、出展関係者の皆さまにはご参加いただき、また、お知りあいの方々もお誘いの上、ご参加くださいますよう、お願いいたします。

なお、出展の学生さんは公開審査の審査過程で選ばれましたら、審査員より質問等のコメントをお願いすることがあります。
当日欠席されますとアピールできないことになります。
また、入選賞状、多数の景品等の受け渡しもありますので、必ずご出席くださいますよう、お願いいたします。

 なお、本展に際し、企画運営にご協力いただきました ギャラリー エー クワッドをはじめ、ご協力いただきました関係各位に厚く御礼申し上げます。
                                                                          2009年10月

住宅課題賞審査員】
審査委員長: 植田 実 氏(編集者・建築評論家)
審査員: 乾 久美子(乾久美子建築設計事務所)
城戸崎和佐(京都工芸繊維大学大学院准教授/
城戸崎和佐建築設計事務所+キカ)

高井 啓明(株式会社 竹中工務店 設計本部 環境・設備部長)
平田 晃久(平田晃久建築設計事務所)

 
住宅課題賞

展示会風景
2009年(第9回)◆住宅課題賞◆公開審査結果

2009住宅課題賞 入選者・作品

No
作品模型・課題名
作者名
設計主旨文
1
時間と住宅 40年を設計する
優秀賞」
神奈川大学工学部
建築学科デザインコース
3年 杉崎 瑞穂
この家は、主となる家族+他人の家族(10年程度で引っ越す家族)を基本形とした二つの家族を想定しています。この同居する40年間という長く生活スタイルの変化に富んでいる家族の時間を設計しました。この時間の変化に対して、上下に開閉する壁兼扉を提案します。また、個室の形は細長い棟型としたことにより、一つの個室から様々な空間へアクセスすることのできる形式を考えました。
2
木造の住宅
関東学院大学工学部
建築学科2年 保田梨花
夫婦と子供2人、祖母のための住宅。生活のリズムは異なっているが、家族には繋がりはあって、重なり合う“時間”や“事柄”が存在している。これを空間でとらえ1層と2層のボックスを重ね、かみ合わせた木造ボックスで軽やかな“くい込み”を表現。まちとの繋がりも考え、家に訪れた人もくつろげるように圧迫感を出さずコンパクトで開放的な空間をもった住宅になっている。
3
住宅-T
共立女子大学家政学部
建築・デザイン学科建築コース
3年 松村 あづさ
低層住宅街の中、緑豊かな敷地でアトリエ・ワークショップが併設された住宅を計画しました。住まう家族の趣味や仕事から様々な人が集う家として「開く」をコンセプトに、1階部分をギャラリーとラウンジ的な居間とし、地域とのコミュニケーションの場を創りました。また、街の財産でもある既存の大木を活かしたランドスケープを考えました。
4
集合住宅の設計
「優秀賞1等」
慶応義塾大学理工学部
システムデザイン工学科
4年 鈴木 智博
集合住宅に一緒に住むなかで、人と人あるいは家族単位での新しい関係性を持たせる事によって、より豊かなコミュニケーションを誘発する。関係性を持たせるものはパブリックスペースではなく、ある特定の居住者間でのみ共有されるコモンスペースであると考える。その風景を周囲に開く事によって周辺の環境とも新しい関係性がうまれ、全体に活気のある風景をつくりだす。
5

デザインスタジオ(住まいと環境)
慶応義塾大学総合政策学部
(SFC)総合政策学科
4年 鈴木 沙耶
この住宅では住まいに必要な機能を結ぶあいだの空間によって家族の気配を感じ、交流がおこり、そこが住まいの場所の中核となっていく。車道、川、公園といったそれぞれの環境に面しくびれた敷地に、ボリュームを分散させて配置した。公的な環境にぶつけられた住宅の中の私的な空間は、ランドスケープを内部空間に取り込みながら掘り下げた庭や壁によって、プライベート性が守られている。
6
都市居住
工学院大学工学部
建築学科建築学コース
4年 丸山 裕貴 
塀の要素と壁の要素をもったヘイカベの集合住宅の提案である。敷地である新大久保の街は多種多様な年齢層や人種・文化などが存在し、魅力的な街だ。しかし今の新大久保の街はその多様なものがそれぞれで独立し、距離をつくっており、街の多様性を生かせないでいる。この多様性を生かし、色々な人が入り交じって住む楽しさ、豊かさというものを感じられればと「ヘイカベの家」を設計した。。
7
仙川の住宅
工学院大学工学部
建築都市デザイン学科
2年 鈴木 甫
この家は一方通行な仕組みになっているので、不便な面もあるかもしれない。ただ私は空間がひとつながりに続いているようなものにしたくて、このような形にしました。メインスペースでもあるリビングやダイニングが動線の中央にあるので、自然とこのスペースに家族が集まってくるようになってほしいと思っています。
8
「是政の渡し」の木造住宅
国士舘大学
理工学部理工学科建築学系
3年 堀上 明達
屋根のしたに家族が生まれる。では家族をシンボライズする一枚の屋根を周囲に対して開いてみよう。すると家族+αな何かが住宅内に混ざり込んでくるのではないか。多摩川を臨む地に建つ4 人家族のための住宅。内部で充足していた家族の生活が限りなく外部に近づき、敷地境界を超え家と街との距離がシームレスにつながることを願う。
9
様々に変化する生活シーンを
考えた住宅
芝浦工業大学
工学部建築学科
3年 武井 良祐
「住まい」という空間は自由さがない。
人間の意図を介した建築は目的や用途が決められている。こうした空間は1週間単位の変化には耐えられても数年単位の様々に変化する生活シーンには耐えきれていない。
そこで敷地に種を撒くように、6つの十字の構造体を撤く。そこには人間(設計者)の意図は介入しない。そこは自由で目的を持たない空間が生まれる。
10
住宅の設計プロセスを設計する
「優秀賞3等」
首都大学東京
都市環境学部
都市環境学科
建築都市コース
3年 平野 有良
「ちゅうしんのない家」
そんな課題から生まれたのは各機能を1つ1つの部屋に分けて組み合わせる。小さな空間の集合体のような住宅。小さな土地をあえて小さく区切り,空間をできるだけ多くする。そうすることで生まれるさまざまな空間が、この建物を大きく感じさせるだろう。
また、組み合わせるように作ることによって生まれた数多くの凸部分から内部と外部の関係性を考えた。
11
中目黒の複合型集合住宅
昭和女子大学
生活科学部
環境デザイン学科
建築・インテリアデザイン
コース3年 後藤 友香
畑を複合した集合住宅である。昔、中目黒は周囲の川を活かした農業が盛んだった。人々は協力し合いつながりを持って生活していただろう。だが、現在は高層ビルが立ち並び人々の関係が薄れているように感じる。そうした現代に、新しい形の畑を通じた昔の中目黒の風景の再興と、空間的、社会的に開かれた路上レベルの緑化による、現在の中目黒の人々におけるつながりある生活の提案をする。
12
鑓水に住む
多摩美術大学
美術学部
環境デザイン学科
建築コース
3年 木股 侑衣
八王子市鑓水に永住することに決めた陶芸家の家族のための家。土間になっているろくろ場と台所の真ん中には家族の中心の場所、居間がある。居間は土間に囲まれ、土間は子供が過ごす場と外に囲まれている。家族は思い思いの時間を過ごしながらもこの土間で繋がっている。土間と外の間は建具で繋がっていて、天気のいい日は開放して土間が屋外のような場になり、家族は昼食をとる。
13
小住宅の設計
千葉工業大学
工学部建築
都市環境学科
建築設計コース
3年 佐藤 友宏
家の中に町が入り込んでいる、家の中には1本の道があり、歩いていくと暮らしの風景が見えてくる。その道により、自然とそこに生活が生まれ、母親は家事をしながら家族と話したり、子供は勉強を教えてもらったりとつながりが生まれる。道には町でいうと店のような部屋があるのでプライバシーも守られる。ここは、公園と外部と内部がつながれ、それらが混ざり合いながら楽しく暮らせる家。
14
ミニマル・コンプレックス
筑波大学
芸術専門学群
デザイン専攻
建築デザイン領域
4年 東 裕
一枚の長い壁がぐるぐるとうず状にゆらぐ住宅。表と裏で表情の異なる壁が空間を開閉しながらつなぐ連続の中に、人は居場所をつくり出す。あえて、壁に扉を設けないことで、お互いの空間の連続性は強まり、空間自身にグラデーションが生まれる。住人のシーンとシーンの間のつなぎ方と敷地の周辺環境に合わせて、それぞれの部屋の性質は多様に展開する。
15
階段と家
「優秀賞」
東海大学
工学部建築学科
3年 田口 慧
階段の機能はただ上り下りができるだけだが、そこに留まり、何かをできる空間に成り得るのならば新たな魅力を感じることができると思う。
そのために階段の蹴上と踏み面を不均一にして、階段に場を作り、気分によって気に入った階段で、寝たり、座って本を読んだり、音楽を聴いたりする住宅を提案する。
4m×4m×4層の空間の中で、自分だけの居心地を見つけ出してほしい。
16
棲みかとしての住宅
東海大学
情報デザイン工学部
建築デザイン学科
3年 大嶋 麻美
住まいとはただ毎日を過ごす空間ではなく、居住者がより豊かな生活を送るための手助けをする空間である。私にとっての豊かな生活、それは自然と接した生活だと考えた。そこで都心にいながら自然に接することができる、有栖川宮記念公園内に敷地を設定。外部からの視線をコントロールしつつ、室内にいながら外の空気や光を感じることができる「外を感じる家」を設計した。
17
「間」をキーワードに“それぞれの
イエのかたち”を提案する
東京大学
工学部建築学科
3年 村田 陽介
敷地いっぱいのボリュームに4つのみちを通す。それぞれ表参道のまちから住宅街へ抜ける道、青山霊園から住宅街へと抜ける道、家の中のみを通る道、家から住宅街へと向かう道である。そしてみちで区切られた部分を最低限の機能を詰め込んだ個室とする。家族は個室の機能が染み出たみちの中で生活する。みちは3つの異なるまちをつなぐ道路であるとともに、生活の満ちる場所なのである。
18
都心型住居系複合建築
東京家政学院大学
家政学部住居学科
3年 山本 まどか
山手線の目白駅前に、住宅を主体としたオフィス・ショップを含む複合建築を設計した。低層階のオフィス・ショップと上層階の住宅部分を吹きさらしの空中空間(オープンスペース)を挟むことで、それぞれの用途を区別した。敷地は緑豊かで、風通しの良い丘上にあり、空中庭園はそれを断ち切らず連続させるだろう。またそれは、集合住宅に共通する圧迫感や閉鎖感も減らすだろう。
19
公園のある住宅
東京芸術大学
美術学部建築科
3年 佐藤 絵美
住宅や商業店舗が所狭しと建ち並び、時に人通りの多いこの敷地に、公園・本屋という公的空間と住宅という私的空間を混在させるため、公園と住宅の間に大きな壁を建て、そこに本屋と住宅の動線を混在させました。公共空間を拒絶する住宅のファサードを公共空間と私的空間が視覚で交わる場に変え、住宅のプライバシーを守りながらも、街行く人々が立ち寄ることの出来る場を作ります。
20
集合住宅の設計
東京電機大学
未来科学部
建築学科
3年 山田 飛鳥
「庭付きの一戸建てに住む」という夢は誰もが考えたことがあるのではないだろうか。そこで私は、一つ一つの住宅を積み木として考えてみた。その積み木を不規則に積む事によって生まれるスペースを各住戸の庭とする。そして、各住戸が一部分の専門階段を持つ。そうすることで、集合住宅でありながら庭付きの一戸建てに住んでいるような気持ちになれるのではと思い設計した。
21
コーポラティブハウス
「優秀賞」
東京都市大学
工学部建築学科
3年 倉 雄作
コーポラティブ(協同性)が求められた集合住宅で、現在の集合住宅には協同性が感じられないが、昔の集落には協同性が感じられる。昔の集落の協同性の要素を現代のライフスタイルのあり方と組み合わせることで、現代における協同性のある居住空間を提案した。
22

日本橋人形町・浜町に住む
東京理科大学工学部
第一部建築学科
2年 芦沢 恵美
高密度に作られた都市には隙間ができる。隙間には風が通り、光が差し、住民のコミュニティーが生まれ、上を向けば建物の額に囲まれた空が見え、日本的な美しさ、静けさの中の癒しを感じられる。私がはじめて人形町を訪れた時に、隙間つまり路地に居心地の良さを感じた。そんな自分の体験を建築に落とし込み、まだ人形町を知らない人に人形町の良さを知ってもらう為の家を作った。
23
共用スペースのある二世帯住宅
東京理科大学工学部
第二部建築学科
3年 竹田 和行
親、子、孫の3世代が暮らす大きな住宅の提案。各個人の部屋だけで閉じないように、部屋を部屋として使うよりは部屋を家具のように使うような小さな部屋を考えました。そういう外にはみだしていくようなプライベートスペースが大きなパブリックスペースと混ざり合い、いろいろな場所性をつくります。個々の部屋の中心が家全体に消えていくような軽さと大きさを考えます。
24
世田谷の住宅
「優秀賞2等」
東京理科大学理工学部
建築学科2年
野上 晴香
イエに住んでいくうちに増えていくモノを、小さなヘヤをたくさん作ることで分ける。ヘヤにテーマを設け、モノが多くてもまとまりを感じられるようにする。 図書館があって、映画館があって、茶室があって、、、。イエ全体がマチのように立体性や奥行きを持ち始める。ヒトが中に入って、モノを置いて、積んで、また置いて、、、。ヘヤの個性が、モノが、ヘヤが、イエを埋め尽くしていく。
25
わたしたちの大きな家
東洋大学工学部
建築学科
3年 矢野 拓洋
等価な空間の連続は、住む人を限定しない。意思を持たない柱の整列によって作られたグリッドに住民が自由な着色をすれば、生活は豊かに色づく。住民は、固定の自室を持たず、着色されたグリッドを自由に移動し生活する。
26
MY HOUSE〜上を向いて住まう〜
日本大学芸術学部
デザイン学科
建築デザインコース
3年 渡邊 彩夏
都市型住宅には十分なガーデンスペースを持つことは難しく、時間帯によっては、生活の場とガーデンはシャッターやカーテンによって分断されてしまいます。現代の日々の生活ではグリーン(植物)による心身のリフレッシュが不可欠です。生活の場から閉め出されてしまった草木を"インナーガーデン"として場に受け入れ、グリーンと生活の場で共に暮らすことにしました。
27
真の日本のすまい
日本大学生産工学部
建築工学科
建築工学コース
3年 広原 慎也
多種な家族構成が存在する現代社会において、真の日本の住まいとは、住民がいつまでも飽きずに長く住む事ができ、尚且つ、多様性のある住まいだと考えた。そこで、住む人によって形を変える事の出来る、可変性のある住宅を提案する。この住宅は、壁だけの平面にパネルを自由に配置し壁と壁をつなぐ事で、住む人の家族形態やライフスタイルに合わせた自由な住宅を造る事が出来る。
28
二世帯住宅 三世代の自立と共生
日本大学生産工学部
建築工学科
建築・環境デザインコース
3年 井口 諒亮
年齢層の幅広い二世帯であることから、ライフサイクルのズレを解消する二世帯住宅を提案した。家族という一つの集団は、喜怒哀楽を生み出し長期にわたり生活する集 団であり、家は生活の中心の場となる。そこで家の中での問題点を改善する二世帯住宅を考えた。そこで揚げたのがライフサイクルのズレであり、距離感と繋がりを連動させた家がより喜怒哀楽の耐えない二世帯とする。
29
集住デザイン
日本大学生産工学部
建築工学科
居住空間デザインコース
4年 高津 夏子
各住戸は共用テラスに面した土間から入り、土間はリビングと隣接しているため、程よい距離で外部と内部をつなぐ役割や、日常生活でコミュニケーションの場となる。また、回遊性のある住戸配置は様々な通路空間を設けることで、日常的に多くの人と目をあわす機会が増える。地域住民と居住者の自然なコミュニケーションが取れ、隣接する公共施設との関係を考慮した集合住宅を提案する。
30
集合住宅
日本大学理工学部
建築学科
3年 宮澤 和貴
集合住宅を設計するにあたって「癒しと路地」と「集まって住む楽しさ」の2つのコンセプトにたどり着いた。外観はよく見る家の形がたくさん並んでいていかにも1住戸1世帯だと思わせる。だが実際は1世帯がたくさんの住戸を不規則にまたがっていて、どこからどこまでが1世帯なのか外からでは分からない。思わぬ隣り合わせも発生し世帯同士がほどよい距離感となる。
31
下町ウォーターフロントの住宅設計
日本大学理工学部
海洋建築工学科
2年 増田 佳菜子
公共空地に乏しい下町の密集住宅地において、1敷地内でPublic spaceとPrivate spaceの重層化を狙った。川と公園に面する敷地ゆえ、周辺住民と住み手双方がその魅力を享受できるよう空間のつながりに配慮した。周辺住民には1階をピロティー化して公園の延長として敷地を開放し、住み手にはプライバシー確保として外からの視線を遮るデザインを検討した。2つのP spaceが融合した新たな水辺空間誕生である。  
32
中禅寺湖畔の別荘
日本工業大学工学部
建築学科
3年 土佐谷 勇太
中禅寺湖を眺める傾斜地にワンルームの別荘を計画しました。建物内は傾斜に沿うようにスキップフロア状につながります。内部空間を移動するとさまざまな場所に作られた窓から、刻一刻と変化する風景を楽しむことができるでしょう。突き出るようにのびたテラスでは、湖を一望できる開放的な空間がまちうけています。自然を感じその時にあった居場所を見つける。そんな空間を考えました。  
33
集合住宅+A
日本女子大学家政学部
住居学科
建築環境デザイン専攻
3年 大田 淑恵
人や空間に対して素直な建築でありたい。
木のルーバーとガラスの連なり。その隙間からもれるひかり。
もれだしたひかりは人と空間とのつながりを感じさせる。
建物とその建物を取り込む外の空間との連続性を失うことのないように、そしてここに住まう人がお互いのつながりを感じることのできるように、空間を創出した。
 
34
はぐちゃんのアトリエのある住まい
文化女子大学造形学部
住環境学科
住居デザインコース
3年 岸本 直子
人見知りで田舎育ちのはぐちゃんにとって落ち着ける場所は、自然の中で刺激を受けながら生活できる住まいである。このすまいは、様々な変化に対応する柱を特徴としている。この柱は構造体以外は自由にとりはずせ、ライフステージにあわせ壁、ドア、収納、テーブルの支柱などに適応できる。南側外壁は拡張ができ、水周り以外の両翼はギャラリーなどの高さが確保されている。  
35
床、壁、天井による場の構成
をふまえた住空間の構成
法政大学デザイン工学部
建築学科2年 廣田 健史
L字の壁と3種の床レベルを組み合わせることで、性格の異なる様々な外部空間を創り出す。従来の住宅のように中に閉じこもり生活するのではなく、生活の場が外へと展開してくる。朝、朝日を浴び、鳥のさえずりと共に一日が始まる。昼、今日は木陰の下でお昼寝タイム。夜、ベンチに座り、ぼんやり星空を眺め今日も終わりを迎えようとしている。自然と脚が外へと運ばれていく。そんな住宅。  
36
兄弟世帯が暮らす家
「優秀賞」
前橋工科大学
工学部建築学科
4年 田島 綾菜
二世帯で住むことで生まれるふたつの距離感、北側の川と南側のまちに面したふたつの性質を持つ敷地。その2つのふたつの境界に生じる中間領域。そこでは二世帯同士や川とまちが緩やかに繋がっている。川岸では家族でも他人でもない気持ちのよい他世帯の距離感を感じながら、住民の生活が溢れ出し、二世帯が混じり合いながら暮らしている。そんな心地よい距離感を感じられる家を提案する。  
37
10人が集って住む空間
武蔵野大学環境学部
環境学科住環境専攻
3年 中村 弥生
敷地は遊歩道に面した緑豊かな土地である。そこでここに計画する集合住宅は住民の住まいであると同時にさらに外側の自然、土地、人々まで巻き込みながら一つの大きな集合体を作り上げていく舞台にしたいと考えた。層状になった壁同士を繋ぎ、穴を開けることで居室を構成し、居室を切り取った後にできるヴォイドの空間は住人たちの適度な距離感を保つと同時に多様な役割が与えられる。  
38

家族の距離(住宅の新しい
可能性を提案する)
武蔵野美術大学
造形学部建築学
科4年 廣瀬 理子
この家は、大きな屋根によって内部の空間がやわらかく区切られている。地面のレベルではワンルームの空間になっているが、人の目線の高さではそれぞれの場所が作られている。リビングの階段を上がると屋根の上に上がることができる。屋根は、屋根であると同時に小さな庭になる。 大きな屋根は内部の空間を形作ると同時に、家族を優しく包み込んでくれる。  
39
共用の庭がある集合住宅
明海大学不動産学部
不動産学科
環境デザインコース
3年 松岡 義尚
「十人十色/住む人によって変わる家」
 住人独自のライフスタイルが作れる大型ワンルーム。要塞の如く建ちそびえるのでなく、複数の棟に分けることで圧迫感を感じにくくした。エントランスホールを設けず、街並みに溶け込むような路地裏の入り口が複数ある。天気のいい日は中庭.屋上庭園で噴水.木々を眺め、雨の日はカフェで庭園の緑を前にゆっくりした時間を過ごすことができる。
 
40
緑道沿いの集合住宅
明治大学理工学部
建築学科
3年 佐々木翔 
10の家族に10の階段。それぞれの住戸に専用の階段の柱。生活空間を全て2階以上に配置し、外部からの視線を遮る。緑道と道路に挟まれた細長い敷地。建物をカーブさせながら細長く配置することで多くの開口を可能にし、緑道の緑を部屋に取り込む。1つの建物に10の家。従来の集合住宅がもつ共用廊下をなくし、単なる集合の中の1つではないそれぞれの家族の“家”を提供する。  
41

アトリエ付き戸建て木造住宅の設計

ものつくり大学
技能工芸学部
建設技能工芸学科
2年 田中 亮

私が住宅に感じたイメージは、個々に完全な境界線の引かれた「孤島」のような印象だった。それがたとえ猫であっても、その境界線の向こう側に侵入されたら一種の嫌悪感みたいなものを感じてるのかもしれない。今回の課題では、この境界線をできるだけ曖昧にしようと構想してみた。境界線を曖昧にすることによって、人や地域及び川等と繋がったようなライフスタイルを提供したいと考えた。  
42
○○のない家
「優秀賞3等」
横浜国立大学工学部
建設学科建築学コース
4年 徳山 史典
「向こう側のない家」は、今自分のいる領域「こちら側」
と対になる様々な[向こう側]が混ざり合うことで、
これまでにないより豊かな生活空間を獲得できるような住宅の提案である。
 
43
集合住宅+A
「優秀賞」
早稲田大学
理工学術院創造理工学部
建築学科3年 堀 駿
新宿区中井は、作家である林芙美子が放浪生活の末に辿り着いた安住の地である。またこの土地には、住民によって命名された坂も存在する。定住に憧れながらも放浪生活をしていた林芙美子のなかには、背反するはずの“定住”、“放浪”の二つが確かに宿っていた。そこで、『林芙美子の価値観』、『坂という土地性』をhommageし、相容れていない“定住”と“放浪”を集合住宅に結びつける。