2010年(第10回)住宅課題賞
 
会  期 2010年10月25日[月]−11月5日[金]
日・祝日休館 10:00〜18:00(最終日16:00迄)
会  場 ギャラリー エー クワッド ⇒アクセス
(江東区新砂1-1-1 竹中工務店東京本店1階)

住宅課題賞」(建築系大学住宅課題優秀作品展)は東京圏に位置する大学生を対象として、建築系学科等で行われている建築設計授業の中から住宅課題における優秀作品を各校・各学科1作品ずつ推薦していただき、それらを一同に集めた展示会を開催しているものです。
今年で切目の第10回目を迎えますが、更に参加校が増えて34大学44学科の参加になりました。
賞は各大学から選ばれた段階で「住宅課題賞」入選としていますが、この中から特に優れた作品を「優秀賞」として選出し顕彰しています。

「優秀賞」は、毎年、公開審査により数点選んでいますが、審査は出展関係者はじめ、150名を超える参加者の中、審査員長 植田実氏をはじめとする審査員により、4時間近くにわたる白熱した審査により決定いたします。受賞者には審査員の直筆サイン入り賞状の他、協賛会社からの多数の景品も贈呈される予定です。

出展の学生さんは、公開審査当日(10月30日土曜日)朝の10:30より展示会場にて事前巡回審査を2時間にわたり行いますので、必ずご自分の作品の前に居て、審査員の質問等に応え、アピールしてください。当日欠席されますとアピールできないことになります。
また、出展の学生さんには、10年目の切目にあたりオリジナルデザインの純銀製の入選記念バッジをお渡しいたします。ほか、入選賞状、多数の景品等の受け渡しもありますので必ずご出席のうえ、お受け取りいただきますようお願いいたします。

事前巡回審査及び本審査、交流パーティーにおいては必ず入選記念バッジ着用のうえ、ご出席ください。
出展関係者の皆さまには、是非、ご参加いただき、またお知りあいの方々もお誘いのうえ、多数のご参加をお待ちしております。

なお、本展に際し、企画運営にご協力いただきました ギャラリー エー クワッド をはじめ、ご協力いただきました関係各位に厚く御礼申し上げます。
      2010年10月
社団法人 東京建築士会
住宅課題賞審査員】
審査委員長: 植田 実 氏(編集者・建築評論家)
審査員: 赤松 佳珠子(CAt)
冨永 祥子(福島加津也+冨永祥子建築設計事務所)

鍋島 千恵(TNA)
福屋 粧子(東北工業大学工学部建築学科講師/福屋粧子建築設計事務所)

 
住宅課題賞

展示会風景
2010年(第10回)◆住宅課題賞◆公開審査結果
2010住宅課題賞 入選者・作品・設計主旨
No
作品模型・課題名
学校名・作者名
設 計 主 旨
1

時間と住宅-30年を設計する-
神奈川大学 工学部 建築学科 デザインコース
3年 穂高 亜未
『家族のことをどれだけ知っていますか?』家は家族と過ごす大切な空間と考えます。料理をしたり、お昼寝をしたり、泣いて、怒って、笑い、私たちのさまざまな行動によりその空間が生まれます。この家は、いろいろな生活場面にあった最小空間を作り、1つ1つの部屋が物語の舞台になり家族を繋げていきます。生活していく中で互いが身近に感じるきっかけをつくってくれる家を提案します。
2

木造の住宅
関東学院大学 工学部建築学科 2年 
矢坂 健太郎
「ウッドデッキを内包する住まい」デッキを包み込むように配置された建物は,居住者の私生活を守りつつ開放的に住まう手段をもたらす。また,多機能性のあるデッキが,家族のものであるのと同時にまちに対するゆとりとなる。そして,2寸勾配の片流屋根が,まちに対する量感を軽減し威圧感を与えない。この木造住宅は,いつの時代も変わることのないゆとりある住まい方を提供している。
3

デザイナーのためのSOHO
共立女子大学 家政学部建築・デザイン学科建築コース 3年
後藤 芽衣
ギャラリー・アトリエ・住宅をひとつにするうえで、それぞれの空間を大きく感じさせ、内部空間で動く楽しさをつくりだす。境界をスキップフロアで曖昧につなげながら、プライベートな住宅部分を設計した。いくつもの面と段から構成され、凸凹部分に緑を取り込むことで、内からも外からも風景に変化を与える。狭い敷地でも角地に建つ利点を発揮させ、そこに生きる建築を提案した。
4

集合住宅
慶応義塾大学 理工学部 システムデザイン工学科 4年 熊切 杏里 周囲はいわゆる団地と呼ばれる集合住宅だが、その敷地にはたくさんの「わきみち」が待っている。そのわきみちでは住人が世間話をしていたり、子供たちが遊んでいたり、おばあさんと子供が散歩をしたりしている。敷地の中に「ちいさなまち」ができたかのように人々は自然とあいさつをし、言葉を交わしてゆく。そんなナチュラルなコミュニケーションが生まれる「わきみちタウン」である。
5

デザインスタジオ(住まいと環境)
慶応義塾大学 環境情報学部(SFC) 環境情報学科 3年 
鎌田 源内
代官山ヒルサイドテラスG棟東側の8500uの空地に商業空間を併設した集合住宅を提案する課題。土地の起伏や不規則形の街路といった代官山特有のコンテクストを敷地内にまで連続させ、かつ地元の、商業と住居が不規則に発生し、混合している場所性に従って、一つの住棟内に商業空間と住居空間がランダムに共存する集合住宅を設計した。
6

仙川の住宅
工学院大学 工学部 建築学科 2年 
阿部 佑哉
京王線仙川駅近くの「安藤ストリート」と呼ばれている街路に面した土地に、自分と両親のための住宅を設計するという課題でした。ここには、安藤忠雄設計の建築が数多く存在します。その中から安藤忠雄が設計した建築を5つ選び、それぞれの外形を分解して、床や壁など住宅を構成するすべてのパーツをつくり出しました。それにより、複雑な空間を提案できたと思います。
7

仙川の住宅
工学院大学 工学部 建築都市デザイン学科
2年 堀田 沙希子
人が入りやすいように道に面する角に設けた円形の庭に合わせて他の場所もいくつか円形に切り取ることで内部空間に変化を与えると同時に内外部の境界を薄くしたいと考えました。内部と外部が互いに壁で仕切られた全く別の空間ではなく、互いに関係し合えるように境にはガラスを多く用いました。そうすることで、パブリック空間と道、プライベート空間と外観などの繋がりを持たせました。
8

「木造住宅で楽しむ世田谷での都会風な暮らし」
国士舘大学 理工学部理工学科 建築学系
3年 金 多惠
つなぐ塀のいえ。今日の都会の生活はプライバシーを重視する傾向にあり、地域との関わりが薄れている。一般的な住宅は「視線の遮断・敷地の境界」の意味を塀に持たせるが、この住宅における塀は外と繋がる「中間領域」としての意味を持つ事で地域とのコミュニケーションのきっかけとなる空間を提案する。
9

様々に変化する生活シーンを考えた住宅
芝浦工業大学 工学部建築学科 3年 
森 瞳美
自分の家への安心感と、他人の家への安心感の持ち方は違う。前者では、守られていると感じるとき安心感を得て、後者では、その中を知っていくことで安心感を得る。この2つがある家では、家族だけでなく、友達や近隣の人々にまで自分の家のような安心感を与えることができるのではないか。この家は自然と人が集まり、それぞれが自分の家のようにのびのび時間を過ごす『みんなのイエ』。
10

「周辺環境を活かした住宅」
首都大学東京 都市環境学部 都市環境学科 建築都市コース 3年 岡 佑亮 「みんなの場所と、わたしの場所」
私はこの敷地の魅力を、道路と空き地を結ぶ軸だと考えた。そこで一枚のカベを、ひだ状に折ったり曲げたりして住宅をつくる。空間はどちらかにしか開いていない。道路に開く空間には、みんなの部屋と庭ができた。空き地に開く空間には、わたしの部屋と庭ができた。ひだカベが、外部の特徴を引き込む。内部と外部は曖昧になっていき、建築は伸びていく。
11

中目黒の複合型集合住宅
昭和女子大学 生活科学部環境デザイン学科 建築・インテリアデザインコース 3年 
武田 美紀
路地を使った建築を提案する。この敷地を挟む断絶する山手通り側と目黒川側。違和感のある2つの空間を繋げる手段はないだろうか。路地、それは閉鎖的なものだと思うかもしれないが、すべて通り抜けた路地によって互いに意識しあう。その存在により人や空気に流れができる。日常とは違った細く長い空間におかれることで、いつもの生活では気がつかなかったものが見つかる。
12

住宅計画
女子美術大学 芸術学部 デザイン・工芸学科 環境デザイン専攻 4年 
大野 涼子
住む人と、来る人がわくわくする家、をコンセプトに設計をしました。友人をまねいてホームパーティーを頻繁に開きたい夫婦のための住宅という設定で、このコンセプトをベースにデザインしていきました。宙に浮き、わくわくしたり、させるようなイメージを中からも外からも感じられるように、壁をガラスで演出し、1階のレベルは風が流れる雰囲気を演出しました。
13

鑓水に住む
多摩美術大学 美術学部 環境デザイン学科建築コース 3年 
田上 雄也
この家の主は考古学者である。私は彼のために遺跡のような家を考えた。長い長い通路の壁には大量の本が地層のように積み重なり、奥に進む程に薄暗さを増し、遺跡の深部と同じく情報の量、密度が増していく。通路の所々には本を紐解くためのよどみが点在している。このよどみの中で家族は生活し、成長していく。この家は本の地層が作る情報の遺跡であり、この家族の歴史を刻む遺跡である。
14

小住宅設計
優秀賞1等
千葉工業大学 工学部 建築都市環境学科
3年 河内 駿介
個人部屋には本人の状態や気持ちを素直に表すような「行動」がつまっている。しかし家族は個人部屋で何が起きているか分からない。個人部屋を1/2にする。そこでの「行動」が家族に顔を出すようになり本人の気持ちや状態を感じとることができるようになる。家族が分かっているようで知らないような関係を豊にしてゆく。
15

ミニマル・コンプレックス
筑波大学 芸術専門学群 デザイン専攻 3年 
財部 あゆみ
一日の生活のシーンの中で、流れる時間と共に人の居場所も流れている。共に住む人の気配と、外の景色が自然ととけ込むような空間がある。クロスハウスは空間を仕切る壁を取り払いひとつの大きなワンルームである。しかしそこには四つの異なった外部空間が存在し、場所に応じた内部空間とリンクしている。
16

階段と風呂と私
東海大学 工学部 建築学科 3年 古水 優 昇り降りするだけではなく、いつもより少し大きな階段があっても良いのではないだろうか。大きな階段の中に住み、普段とは違うスケールをいつも感じることで、より周りの自然を感じられる、内外が意識的に一体となった週末住宅。ここでは、風呂も階段の一部であり、生活空間の一部として存在している。低い入口をくぐって入る事で違った世界に入り、こびとになった気分になれる私だけの空間。
17

「間」をキーワードに“それぞれのイエのかたち”を提案する
東京大学 工学部 建築学科 3年 
大沼 友佳理
壁で隔てられた隣の部屋より、向かいのアパートの窓に灯る明りに人の存在を感じる。この思いから行き着いたのが、思い切って個室を独立した箱とするという設計だ。箱を積み重ね、箱同士の関係を考慮しながら多数の窓を設ける。窓を通して家族の存在が実感できる。家族一人一人のライフスタイルが異なる現代で、お互いのつながりを程よい距離間で感じられる住宅となるよう、思いを込めた。
18

○○が集まって棲む家
東京家政学院大学 家政学部 住居学科 
3年 小林 友里実
写真家の集うシェアハウスを提案する。建物全体がディスプレイとなる。窓ガラスは柱状体の重量感を軽減する。吹き抜けは他の活動を可視化し、三階には展示室を設ける。住宅は、写真に込めたメッセージを配信するメッセンジャーとなる。生活感の出る住宅をディスプレイにすることで、身近で生々しいメッセージが生まれる。住まうことは、皆でなにかを創りあげる役割も果たすはずだ。
19

五坪のすまい
優秀賞
東京芸術大学 美術学部 建築科 3年 
小林 誠
鬱蒼と草木の生い茂る敷地に見つけた 100m に及ぶ木々の隙間が直線的につながる場所。その抜けを観る感覚はまるで、陸上のトラックのスタート地点、あるいは跳躍の助走路に立つかの様な、遥か遠くのゴールただ一点のみに意識を向けるかのような感覚だった。この感覚をより強調する空間を作り上げ、全ての行為を 100m 先を見据え、思いを馳せながら生活する。
20

集合住宅の設計
東京電機大学 未来科学部 建築学科 3年 
渡辺 晋太郎
僕はもう少し人間味のある所に住んでみたい。計画は住戸に縁側を配置する。縁側は立ち寄ったり、お茶を飲んだりと内と外を繋ぐ。その縁側を介してロジには家族の気配が染み出し、住人の日常の生活を共有する空間となる。ロジの先は公園にひらかれている。そこに敷地周辺にある川や光や風を織り込むことで、人と人、人と自然、人と街が繋がる場となる。この場所で今日も小さな出会いが・・
21

究極の緑化建築
東京都市大学 工学部 建築学科 3年 
辻 慎太郎
緑と建築の関係。二酸化炭素を減らすであるとか環境問題を解決するとか、そういった大げさな話じゃない。春になったら桜が咲いたとか、そういう些細な緑の変化に気がつくことが大切だと思う。様々な緑と出会い、毎日少しずつ緑の変化を感じ取ることで、私たちの価値観を変えていく。そんな集合住宅を提案する。
22

日本橋人形町・浜町に住む
東京理科大学 工学部第一部 建築学科 
2年 本田 佳奈子
洗濯物を干したり、植木を置いたり、路地はそこに住む人々の生活空間の一部として活用され、暮らしをつなぐコミュニティを形成している。そんな路地がめぐる人形町界隈を敷地とした。内外を仕切る壁は路地空間を斜めに切断することでその境界を曖昧にしている。住宅と地域が近づくことでプライベートとパブリック、家族と社会が緩やかにつながれる。
23

住宅の改築と新築
優秀賞
東京理科大学 工学部第二部 建築学科 
3年 日野 顕一
増沢洵さん設計のコアのあるH氏の住まいの改築と新築の提案です。改築案では眺めるための風景として庭を捉えました。外壁を既存のまま残し、回遊できるように間仕切り壁を立てました。新築案では過ごすための部屋として庭を捉えました。コールテン鋼の外壁が敷地全体を囲み、改築案と同様に間仕切り壁を立てました。200年後も、部屋の隅に咲く花が風に揺れていることを考えます。
24

世田谷の住宅
優秀賞2等
東京理科大学 理工学部 建築学科 2年 
村松 佑樹
幼い頃に遊んだ土管の中や、草むらに作った秘密基地。かつて居心地が良かったあの空間も、今ではただ息苦しい。普段生活している天井高さ2500mmのワンルーム。今では違和感なく生活しているこの空間も、幼い頃は持て余していた。子どもははっきりとは感じないが、すごいスピードで成長している。親も、友達も、自分も分からない程度に。そんな微細なスケールの変化を認識できる住宅。
25

わたしたちの大きな家
東洋大学 理工学部 建築学科 3年 
在原 聡一
ばらばらになった9人の家族が集まって暮らす家。木々のように大きさの異なるカベを林立させることで空間の距離感があいまいになる。同時に家族の距離感をあいまいにする。またそこには密な場所や疎な場所が生まれ居住者はそこから居心地の良い場所を見つける。豊かな住宅のかたちであり新しい家族のあり方の提案である。
26

MY HOUSE〜上を向いて住まう〜
日本大学 芸術学部 デザイン学科 建築デザインコース 3年 
中川 照博
四方を壁で囲まれた住宅の設計。西側のファサードを住宅の顔とし、唯一の表現とした。幅の狭いエントランスを抜けると開放的な中庭が広がり、そこに射す光が陽の傾きにより変化し、部屋の中に一時(hitotoki)の空間を演出する。また、通り沿い西側のファサードに設けたスリットから、美しい西陽がほんの一時(ittoki)入ることにより、落ち着いた光の射す空間を目指し、光の捉え方で空間の変化する住宅を設計した。
27

「集まって住む」をデザインする〜与えられた敷地に、4戸の住宅が建つ小さな住宅地をデザインする。〜
日本大学 生産工学部建築工学科 建築工学コース 3年 金井 秀紀 現代の住宅は、そこに住む人々が家族以外の人々と交わるのは難しく、それによって閉鎖的な家族が増えているようにみえる。そこで、この住宅では人の交わりを大切にしたい。住宅の機能を切り離して配置することで、住民同士の動線を交差させた。交差した空間では日々様々なコミュニケーションが展開される。近隣住民との交わりを大切にした住宅と、そこに暮らす人々のあり方を提案する。
28

二世帯住宅−三世代の自立と共生−
日本大学 生産工学部建築工学科 建築・環境デザインコース 3年 
浅野 麻由美
「だん」のある家。高低差のある敷地で、ライフスタイルの異なる三世代が住む二世帯住宅を提案する。一般的に、踏み面の幅が均一な階段は単なる動線でしかないが、その幅を二方向に向かって不均一にすることで、新たなactivityが展開される。連続するactivityは、三世代のあいだに「談・団・暖」を生みだす。
29

現代に生きる民家
日本大学 生産工学部 建築工学科 居住空間デザインコース 3年 
品川 菜緒
古民家の軸組みだけを残して新たに芸術家夫婦のアトリエ付き住宅を提案する。土間は住む人の生活シーンに合わせ様々な空間へと変化し、外部空間と内部空間を繋げてくれる。また部屋と部屋を壁で仕切らず決まった入口も作らない。それらによって生まれる空間同士の曖昧な関係性が住む人を楽しませる。
30

集合住宅
日本大学 理工学部 建築学科 3年 
佐藤 太輝
ここ代官山に、農業を中心とした共生のあり方を提案することで、食物を育てる風景を取り戻そうと試みた。農業+集合住宅というプログラムを成立させるために、建築が畑のランドスケープになるようにした。一枚の帯を連続して折って地形を作るというルールによって、畑を街に開きながら住戸を区切ることに成功した。帯をめくるようにパスを通したことで、畑を巡る回遊を可能にした。
31

下町ウォーターフロントの住宅設計
日本大学 理工学部 海洋建築工学科 2年 
石井 沙耶
ウォータ−フロントという敷地の特性を生かし、潮の干満により一部の居室が可動する空間を提案します。これにより、外と内の窓がずれることで、時間経過にともない、居室への光の入り方や外の眺めに変化が生じることを日常の暮らしの中で感じられようにしました。陸上では決して体験できない、自然の営みを建築空間に反映させたウォーターフロントならではの豊かさが楽しめます。
32

ドミトリー/
個人の集まる居住形態
優秀賞
日本工業大学 工学部 建築学科 2年 
西川 博美
計画は30人の女子学生が住むドミトリー。居住形態を生活時間や共有空間に違いを持たせた3種に分ける。不特定多数の人が訪れるカフェ、テラスからは寮室が見える。そこはこの建物全体の「背景」となり、白いカーテン、花模様のカーテン、そして寮室の3つが交互に重なる「背景」をつくりだす。人とモノがカーテンによって見え隠れすることで、個人同士の大事な距離感が保たれる。
33

私たちのシェアハウス
日本工業大学 工学部 生活環境デザイン学科 2年 三宅 由紀恵 このシェアハウスでは、個室をつくらず、ベッドや机・収納など個人の場所や物をキッチン・水回りと共に建物の外周に分散した。個人の場所は壁の中に入り込んで暮らすような空間とし、それらに囲まれた共用スペースは平面の凹凸で曖昧に分けられたワンルームとなっている。引き戸を開放することで個人の場所と共用スペースとがつながり、互いにコミュニケーションがとれるように考えた。
34

集合住宅課題
優秀賞
日本女子大学 家政学部 住居学科 建築環境デザイン専攻 3年 
瀬川 翠
都市生活を再考した新しい集住の提案。新宿の超高層から御苑への急激な性格の変化をそのまま空間のスケールや動線に取り込んで、都市と繋がり、都市に依存して生活する。既存の建物を縫うような分棟型の管状住宅で、都市にあちこちから顔を出す個性の広告塔である空間から、段階的にプライベートになっていき、その先に共有庭がある。そこには家族のような密なコミュニティーが形成できる。
35

未来の私の家
文化女子大学 造形学部 住環境学科 建築デザインコース 2年 
種子田 保乃香
20年後に私と私の家族が住む家。大切にしたことは、私の家族が住みやすい家をつくること。それぞれの趣味や仕事、生活の動線を工夫し家族が暮らしやすく関わり合えるように設計した。敷地が新宿の住宅街という設定だったので、外からの視線を気にせず、そしてのびのび生活できるように、窓や階段の位置を考え大きな窓や小さな窓をたくさんつくり、明るい家になるように設計した。
36

現代のプリミティブ・ハット
法政大学 デザイン工学部 建築学科 4年 
藤原 和己
ロージェ神父の描いた「原初の小屋」に一つの疑問を抱いた。それは、屋根を支えている垂直の柱は本当に必要なのか。むしろ屋根だけで構成する建築のほうが、より単純な形式になる。そこで、切妻屋根を入れ子にすると、斜めの変化に富んだ生活空間ができる。住まい手は、角度の異なる斜めと斜めの空間の中で自身の行動に合わせて、場所を感じ取り発見する。行為と住まいの関係を再考する。
37

8戸のテラスハウス ー広瀬川×260mの風景ー
前橋工科大学 工学部 建築学科 4年 
山田 優
このテラスハウスでは8世帯24人、0歳から100歳までの人が260メートルの細長い敷地に生活感を漂わせながら暮らしている。外部空間は各戸へアクセスするための道であると同時に共有の庭でもあり、各戸の占有庭へとシームレスに繋がることで住民同士のコミュニケーションを誘発する。様々な人が180メートルの細長いヴォリュームで暮らすことで新しい風景をつくりだす。
38

10人が集まって住む空間
武蔵野大学 環境学部 環境学科 住環境専攻 
3年 武藤 俊介
この住宅は、1/8の角度に傾いた3つのボリュームで構成されている。住宅地の中で空に向かって伸びるボリュームにより、住人は空を獲得したかのような開放感を感じられる。その中に異なるレベルの床を設けて生活空間の連続性を与える。その側面に飛び出したりくり抜かれたたりしたcubeが隣の住宅の領域を守りつつ、住人の交流の場になる。銅板で設えた外壁は時と共に表情を変える。
39

深沢の住宅
武蔵野美術大学 造形学部 建築学科 4年 
岩川 幸揮
普段、生活している建築空間は意外と繊細であり、複雑である。しかし、それを普段の生活の中で感じることはなかなかできない。人間が得る情報の多くは視覚的なものである。視覚的な情報の多くを、建築空間のなかに落とし込む。そうすることにより、人間により多くの刺激を与えることができるのではないかと考えた。そうした感覚が生み出す人間の変化に期待したい。
40

共用の庭がある集合住宅
明海大学 不動産学部 不動産学科 環境デザインコース 3年 
梁 可ケイ
人と人のコミュニケーションはとても大切です。近年、人と人のコミュニケーションが少なくなりました。家庭構成もだんだん変っています。3人家族から、2人家族または一人暮らしになります。今回、設計した住宅は以上の問題を基にします。シングルとシングルマザーを対象として、シェアリビングダイニングルームとシェアキッチンを設計して、コミュニケーション機会が増えると思っています。
41

緑道沿いの集合住宅
明治大学 理工学部 建築学科 3年 
稲垣 祥子
家の中で最も隣人と直接の接点をもつ場所である玄関やバルコニーは、今まで個々のスペースだった。そのバルコニーを2、3戸で共有のバルコニーし、それを住戸の間に複数設ける。その小さな場所がコミュニティーの始まりになる。あえて住居外との接触を増やすことによって光と風と緑が入り込み、さらに共に住むことへの意識をポジティブにとらえることができる。
42

元荒川沿いのアトリエ付き戸建て木造住宅の設計
ものつくり大学 技能工芸学部 建設技能工芸学科 2年 大西 裕也 日常としての弓道と生活空間を元荒川の景観の中に求めた。武道としての弓道は、静謐な時間を通して私に、心の強さを教えてくれる。弓道場と呼応した安らぎの場である住まいのかたちを捜した。張弦梁と連続柱によるシェルターは、空間と自然をつなぐ。四季を感じ、ひかりと風を感じるサスティナブルな「和のすまい」を弓道の持つ強い精神と共生させたい。
43

自然のなかの居住単位
優秀賞3等
横浜国立大学 工学部 建設学科 建築学コース 3年 佐久間 純
自然を感じながら、固有の体験ができる建築を構想した。敷地は新潟の豪雪地帯。屋根の向きを操作することで、各箇所の雪の落ちる量に変化をつける。部屋と部屋の間に雪が積もることで、そこに白い壁が現れる。季節の移り変わりとともに様々な場所が生まれ、人と人との距離感も徐々に変わっていく。雪という自然現象を、空間の要素として再認識することのできる住宅である。
44

家族の距離
早稲田大学 理工学術院 創造理工学部 建築学科 3年 山口 舞 家族の形が様々に移り変わっていく中で、この集合住宅はその変化に応じた新しい家族を作っていく。神楽坂の道がもつ自然に他人と結びついていく要素を抽出し取り入れることで、道の上での生活が始まり、おのおのが他者との距離感をつかみ取って住居が作られていく。